業界インタビュー

人とのつながりの中で、自分のやりたいことを実現していく。どんな時も、チームプレイを楽しみながら。

姉妹校在学時より国内外のesports大会に参加、卒業後もプロゲーマーとして輝かしい戦績を重ね続けるHaRuSAN。常にesportsの最前線で活躍する先輩とともに、esportsの世界の厳しさと素晴らしさを語り合う。

姉妹校プロゲーマー専攻 卒業
父ノ背中 所属 プロゲーマー
HaRuSAN 氏
profile
姉妹校プロゲーマー専攻 卒業
父ノ背中 所属 プロゲーマー
HaRuSAN 氏

姉妹校にてesportsのスキルを磨き、プロゲーマーへ。現在は日本最大級のリーチを誇るプロゲーミングストリーマー集団「父ノ背中」に所属、R6Sをメインに活動。「RJL 2022 Season2 Playoff Stage 1」でのグループ優勝や「Playoff Stage 2」への進出など目覚ましい活躍とともに、YouTubeでのゲーム配信やショート動画の投稿など個人としての活動にも力を入れている。

HaRuSANはいつ、どのようにesportsと出会われたのですか?

HaRuSAN氏
ゲーム自体は幼稚園からですが、小学2年生の頃にはシューティングも始めていました。とにかく片っ端から、いろんなジャンルのゲームをやりましたね。新作が出るたびにとりあえず買ってやる、みたいな。どのタイトルでもかなり上位のランキングに行きましたね。そのうちにゲームの腕で生活していけるesportsという世界を知り、そっちで生きていけたら楽しそうだなと思うようになりました。

esportsを学校で学ぼうと思われたのは、どのようなお考えからですか?

HaRuSAN氏
当時のesportsは、今に比べるとまだまだ規模が小さくて、一般の人たちとの接点もあまりありませんでした。どうすればその世界につながってプロになれるのかも、まったくわからなかったので、まず業界とのコネクションをつくらないことには何も始まらないと思って、とりあえず学校に入れば糸口が見つかるんじゃないかと考えたのです。

授業の中で、特に印象深かったのは?

HaRuSAN氏
おもしろかったのはメンタルトレーニングの授業ですね。esportsというのはやはりチームスポーツなので、相手に自分の考えを強要するのではなく、人それぞれの理解度を考えた上で、100%には届かないにしても、必要なラインまで納得してもらうための言葉選びとかイントネーションとかを学んだり。他にも、いろいろなことを科学的に数値化してくれる授業もあって、たとえば誰か1人が暴言を吐いた時にどれくらいチームプレイに悪影響が出るのか、とか。そういう授業は今でもあるんでしょうか?
竹内
はい。今日のメンバーの中では自分だけプロゲーマーの専攻なのですが、自分は結構頑固でなかなか思考を変えることができないので、考え方を柔軟にしていくためにもメンタルトレーニングの授業は重要だと考えています。
HaRuSAN氏
プロマネージメント専攻の方たちは?
竹内
メンタルトレーニングの授業は、自分たちも全員受けています。マネジメントもやはりチームで取り組む仕事なので、人の気持ちを理解するとか人との接し方を考えるとか、そういう気持ちを育てていく授業はすごく大切だと思います。

授業以外で深く記憶に刻まれている体験は?

HaRuSAN氏
授業の一環ではあるのですが、2年生の頃に海外研修でラスベカスとロサンゼルスに行く機会をいただきました。そこで、Team Liquidの本支部に行かせてもらい、中まで案内していただきました。そこを拠点とする大きなプロチームの方たちと、こちらからの選抜5名でゲーム対戦までさせてもらえたんです。その会場の雰囲気とか、第一線の人たちの横に立って対戦したということが、プロになって最初のオフライン大会でもそれほど緊張せずにいられたということに関係しているのかも知れません。
長嶋
オフラインの大会で言うと、昨年はRJL(Rainbow Six Japan League)に出場されましたが、そこでは何を感じられましたか?
HaRuSAN氏
あれは緊張しました。普段緊張しない人でも、あれはさすがに無理ですね。特にステージのパフォーマンスがすごくて、その演出の人たちの凄さというのは、やはりテレビ放送でもネット配信でもなく、オフラインでその場にいないと伝わらないものでしょうね。

学生時代の学びで、現在、プロとしての仕事に最も生かされていると思うことは?

HaRuSAN氏
先ほど、学校に入った理由としてお伝えしましたが、やはり人とのつながりは大切ですね。学生の間に築いたコネクションは今もしっかり活かされていますし、その中でのコミュニケーションのとり方を学べたことも大きいと思います。相手に何かを伝える時に、声のボリュームで重要度の高さを知らせたり。プレイ中の情報共有も人によってやり方が違うので、それをミーティングでしっかりと話し合って、会話の仕方を決めておくことが大切です。細かく状況を知りたい人もいますし、前線で戦っている時に後方の情報は一切いらないという人もいますから。
鈴木
プロチームに所属している選手と所属していない上位ランカーの違いはどこにありますか?
HaRuSAN氏
一番の違いはやっぱり素行でしょうね。日頃の行いとか言葉づかいとか、きちんとできない人間をチームに雇い入れるわけにはいきませんから。チーム単位での思考ができるかどうかは非常に大きな違いだと思います。もちろん実力あっての話ですが、結構その人柄みたいなところが重要になってくる場面も多々あります。どこのチームでも入る前にトライアウトという試験のようなものがあるのですが、僕の場合は柔らかそうで人当たりが良さそうな雰囲気を気に入ってもらえたんですかね。あとは、めちゃくちゃゲームをやり込んでいたので、こいつはきっと何があっても一生ゲームしていくから一緒に頑張れるなと思われたんではないでしょうか。

esportsの次の世代を担っていく後輩たちに、何を期待されますか?

HaRuSAN氏
そうですね。このesportsの世界を厳しい環境にしてほしくないと思いますね。選手もスタッフも、仕事としてきちっとしなければならないことがあるのは当然ですが、それも楽しみながら自分の好きなことに夢中になれる場所にしていってほしい。
これから入学してくる人たちも、決められたことをやるのではなく、やりたいことが途中で変わってもいいから、自分が熱中できることを見つけて、仕事として考える前に、まず楽しむ。それがどうしたら向上していくのかを楽しみながら探していく。そういうところを意識してほしいなと思います。

これから学校でesportsやゲームについて学んでいく高校生たちにメッセージをお願いします。

HaRuSAN氏
esportsに限らず、コンピュータ関連で本当にやりたいことがあれば、それに必要なことを学べる環境がここにはあります。まだやりたいことが絞り込めていなくても、まず一歩踏み出して、いろんな挑戦をしてみて、いろんな人に助けてもらってください。それで結果が残るにしろ残らないにしろ、結局自分が楽しいことをやるというのが一番大切なことだと思います。ぜひここで、思いきり楽しみながら学んでください。
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